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先生と学生の対談01:食物栄養科 栄養士コース編
食物栄養科 講師
青木慎悟
(あおきしんご)
先生
食物栄養科 栄養士コース2年
輿水
(こしみず)
さん
食物栄養科 栄養士コース2年
森田さん
栄養士としての実践力育成に魅力を感じてここを選びました。
青木先生:
山梨学院短期大学の食物栄養科栄養士コースを選んだ理由はなんですか?
輿水さん:
単純に食べることが好きで食に興味があったのと、食事は生きていくうえで欠かせないものなので、学んでおけば絶対どこかで役に立つと思ったからです。
青木先生:
模範的ですね。自分は高校生のときにスポーツをやっていて体を鍛えていたので、大学でスポーツ栄養を勉強しようと思って栄養士になろうと考えてたんですけど、勉強していくうちに病気のことに興味がでてきて病院で働こうと考えていました。
森田さん:
中学生のときから栄養士になりたいと考えていました。県内で進学するとなると短大で資格取得ができし、実際に社会にでて栄養士として働くときに、ちゃんと動ける人になりたいなと思っていたので、実践力の育成に力を入れているところに魅力を感じたので栄養士コースを選びました。
青木先生:
個人的に聞きたいのは、最近は短大よりは四年制の大学志望が増えているように思うけど、短大を選んだ理由はありますか?
森田さん:
通っていた高校が農業学科で特殊な専門教科を勉強していました。はじめは四年制の管理栄養学が学べる大学に行きたかったんですが、受験科目に数学が入っていて、高校の授業では数1と数Aまでで、その先は勉強するしかなくて。自分だけでは勉強できないし、厳しいからやめておいたらと言われたんです。
一応、大学も短大も両方オープンキャンパスに行ってみたら、似てる内容だし、編入制度もあるからとりあえず短大に行って、気持ちが変わったら編入すればいいかと考えました。編入して管理栄養学部を卒業すれば、知識も深くなるので、とりあえず短大に行こうと思いました。
輿水さん:
わたしは進路を考えたとき、勉強したくないなと考えてしまって。
ずっと勉強するより、2年間でちゃんと学んで早く社会人になって働きたいと思ったんです。
グループワークが多いので、協力しながら仲良くなれる
青木先生:
学科やクラスの雰囲気ってどうですか。
輿水さん:
女子がほとんどですけど、男女関係なく仲が良くて、困ってることやわからないことがあったら、みんなで助け合ったりしています。クラス替えがあり、調理実習や実験はグループで活動することが多いから、みんな仲良くなります。
青木先生:
講義中心の学科と比べると、グループワークが多いからね。協力しながらできるのがいいですね。
森田さん:
わたしも一緒なんですけど、実験や実習を通してグループ活動が多いので、そこでコミュニケーションをとったり、郊外の実習やゼミでもいろんなことに関わる機会が多いです。初めはみんな緊張していたけど、学生生活を送るうちにだんだん仲良くなっていくので、いまはみな分け隔てなく楽しくしゃべっていて、いい雰囲気です。
青木先生:
ちなみに2年生の男子は何人?
森田さん:
4人です。男子はみんな物腰が優しくて、グループ活動でも普通に楽しくしゃべってくれるいい人たちです。
大学生活で学んだこと得たもの
青木先生:
あと半年ほどありますが、この大学生活で学んだこと得たもの、苦労話とかありますか?
輿水さん:
生きていくうえでの食事の大切さや、食事を提供するときに、子供や高齢者など対象者のことをきちんと理解して、それに応じた配慮や工夫を行うことの大切さを学びました。
青木先生:
どの方々にも通じる基本的なことではあるけど、個々の対象に応じて工夫をしなければならないし、そういうことを専門的に学んでもらえてよかった。
森田さん:
専門的な知識もそうなんですが、グループ活動が多いので、グループで作業するときにどういうふうに動いたらいいかとか、周りの状況を見る力と協調性を学べたので、社会に出たときに活かせるのかなと思います。
苦労したのは、授業時間が90分になって長いなという。授業内容も難しかったのではじめの2か月くらいは慣れるまで疲れました。あとレポートを書く機会が多い科なので、WordやExcelを使いこなすのに時間がかかりました。学年が上がっていくと実習や実験が増えて書く機会が多くなりますが、タイピングもはじめはとまどっていました。
青木先生:
輿水さんも授業時間とかどうでした?
輿水さん:
さいしょは集中力が切れちゃってたいへんだったけど、慣れていくので。
青木先生:
実習の授業だと90分以上あるけど、それはどう? 途中休憩はあるけど。
森田さん:
実習だと座学じゃなくて動いてるので、体感的にはそれほど長くは感じないですけど、講義のほうは90分聞くのはたいへんだったかなって。
アレルギー調理は奥深く、こだわったらとことん探求できる
青木先生:
今後のこと、卒業後は?
森田さん:
わたしは栄養士を目指してこの学科に入ってきたのですが、授業や実習を通してあらためてやりがいのある仕事だなと思いました。卒業後、学んだことを活かせるように栄養士として働きたいと思います。
青木先生:
どういったところで働きたいか希望はある?
森田さん:
個人的に、アレルギー調理に興味があるので、アレルギー対応のある幼稚園や保育園の調理室で働きたいです。
青木先生:
1年のときに学院の幼稚園に実習に行ったけど、それはどうでした?
森田さん:
高校の時にインターンで保育園の調理室に行ったことがあり、そのときアレルギー調理がありました。お盆の色が違うとか、軽くアレルギー食を分けているという感じのところだったので、その印象が強くて。短大で実習に行ってみると、もっと本格的で、部屋も分けられているし、使う器具も分けられているし、自分が想像していたよりも、奥の深い、やりがいのある仕事だなと思いました。こだわったらとことん探求できるところだし、そのアレルギー対応食を食べて子供たちも常食と一緒に食べられている喜びが大きいと聞いたので、そういうことを経てより興味がわきました。私自身アレルギーがないからこそ、そういう調理に携わってみたいです。
青木先生:
アレルギーって基本、除去食で対応するけど、除去したとき、いかにおいしく作るかというのは、栄養士としての腕の見せどころだと思います。そういうスキルはいま応用調理の実習とかでもやっていますか?
森田さん:
はい、やってます。
青木先生:
学外の実習でも学べるし、学内でも学べますね。
輿水さん:
わたしは、これまで以上に授業や課題に取り組んで、栄養士の資格をとって卒業したいです。卒業後は一般職につきたいと思っているので、新しく学ぶこともあると思うんですけど、パソコンのスキルやビジネスマナーだったりをきちんと身につけて、いろんな仕事を任せてもらえるように頑張っていきたいです。
青木先生:
森田さんにも話してもらったけど、在学中はいろいろなレポート課題があって、Word、Excel、たまにPowerpointなど、栄養士にならなくても役立つことが勉強できます。栄養は誰にとっても大事なことだから、どこで将来働いたとしても役に立つ知識だと思うので、将来活かせてもらえたらなと思います。
一般職で働いたとしても、栄養の大学卒業したことで、いろいろ意見を聞かれるかもしれないしね。そのとき勉強したことを活かして答えてもらったら、勉強したことが役に立つと思います。あと、自分自身やご家族の健康のことや、身近な方の健康のサポートにも役立つ学問だと思います。
青木先生:
学生たちに望むことは、栄養ってどんどん情報が新しくなっていくので、卒業後も新しい知識がでてきたら学び続けてほしい。日本人の食事摂取基準って5年ごとにアップデートされていくんだけど、日本標準食品成分表も定期的に新しくなっていくので、卒業時の知識のまま働き続けるのではなく、卒業時の知識を土台として、勉強し続けてほしいなと思います。栄養士にならない方も、この大学のグループワークで培った協調性とか一般的な力は卒業後も活かせると思うので、仕事も私生活も思いっきり楽しんでいただきたい。下支えに本学の学びが位置づいていたらいいなと思います。
受験生へのエール
森田さん:
山梨学院短期大学の入試はほかの学校と違って、小論文が「自己表現文」という独自のものがあります。見慣れないし参考書もあるわけではないので、はじめは書き方に迷うんですが、過去問を何回も解いて、自分の自己表現文の書き方を身につけてください。どんな話題でも書いたことがあるなという自身がついて書けるようになるので、繰り返して自分のかたちを見つければいいのかなと思います。
オープンキャンパスに参加したひとはわかると思うのですが、先生がやさしく対応してくれるので、面接では緊張するかもしれませんが、がんばってほしいです。
青木先生:
「自己表現文」は、ほかの大学と比べたら独自の入試スタイルかと思いますが、それにむけた事前準備はある程度しておいたほうがいいですね。
輿水さん:
今なんとなく目指しているひとも、栄養士になりたいとか保育士になりたいという明確な意思があって目指しているひとも、いろいろいると思いますが、この短大ではほかの学校で学べないようなことがたくさん学べ、貴重な経験ができます。がんばってください。
対談日:2022年10月27日(木)
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