山梨学院短期大学

2021年度入学式(2021年4月3日挙行)学長式辞

2021年度入学式(2021年4月3日挙行)学長式辞

    柔らかく暖かな風に真っ白な櫻の花びらが舞うこの良き日、山梨学院短期大学では243名の新入生をお迎えしました。新入生のみなさん、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。教職員を代表し心よりお祝い申し上げます。新入生のみなさんが、人生における大切な2年間を過ごす場所として、本学をお選びくださったこと、また、保護者の皆様が大切なお子様をお預けくださいましたこと、心から嬉しく、感謝いたしております。山梨学院短期大学では、みなさんおひとりおひとりを精一杯大切にするという精神を、創立以来引き継いでまいりました。これから、教職員みんなでみなさんをサポートしていきたいと思っております。
     さて、みなさんは、今、優しい先生になりたい、人々の健康のために役立ちたい、みんなを笑顔にするスイーツをつくりたい、など、それぞれに夢を抱き、純粋な理想をもって、ここにいらっしゃることと思います。そのために、専門の知識、技術を身につけようと本学に入学されたことでしょう。その専門的な学びがいよいよ始まります。
     これから学びを進めていくなかで、みなさんに大切にしていただきたいことがあります。それは「実践を貴ぶ」ということです。なぜ、「実践」は大切なのか。実践が大切な理由を3つ、お話します。
     1つ目は、実践を通して、単なる知識が生きた知識へと変わっていくからです。これから、みなさんは、給食施設の衛生管理、食材の特性、幼児の発達など、専門的な知識を学んでいくことになります。それらの知識は、実践を通して、本物の生きた知識へと高まっていきます。実際に自分の目で見て、耳で聴いて、手で触れてはじめてわかることがあります。実際にお菓子づくりをするなかで、実際に給食をつくる中で、実際に子どもとかかわる中で、授業で先生が言っていたのはこのことだったのか、教科書に書いてあったことの意味はこういうことだったのか、と「知る」が「わかる」に変わる瞬間が訪れます。そのような学びが実践の中にはあるのです。
     2つ目、実践の場は、みなさんに学びの原動力を与えてくれます。目の前にいる人の喜ぶ顔を見て初めて味わうことのできる感動や、目の前にいる人の悲しむ顔を見て、初めてわきあがってくる使命感や責任感といったものがあります。自らが志す専門職の意義、自分は誰のために何のために、学び、自らを役立たせようとしているのか、実践の場は、それらを皆さんに教えてくれます。
     3つ目、実践の場は、みなさんの人間性を育んでくれます。チームでケーキをつくってコンクールに挑戦する、病気の子どもたちのためのキャンプに栄養士の卵として参加する、ゼミの仲間と子育て支援の活動を企画する、こうした実践にチャレンジする中で、みなさんは、仲間とのチームワーク、やり抜く力、様々な立場の方からの助言を謙虚に受け取る姿勢、相手の立場にたって想像すること、細やかな気遣いなど、教科書だけでは決して得られない人間力を身につけていくことができます。こうした力は、専門職として活躍する際の基盤となるだけでなく、みなさんを生涯ささえてくれるものとなるでしょう。
     本学の学びの中で、実践の機会は様々用意されています。コロナ禍ではありますが、多くの施設や園の協力の元、実習を通した実践の機会がたくさんあります。ほかにも、ゼミの先生から、こんな活動に取り組んでみませんかと声をかけられること、先輩からサークルやクラブ活動に誘われること、ボランティアの機会もたくさんあります。そうしたものにぜひ積極的にチャレンジしてみてください。不安もあると思います。ですが、どうか勇気をもって、実践の場へ積極的に出ていってみてください。そして、単なる知識を生きた知識にし、学びの原動力を得、教科書だけでは得られない人間力を身に付けてください。
     いよいよ2年間の学生生活がスタートします。これからの2年間は驚くほどあっという間です。「実践を貴ぶ」 このことを胸に、これからの日々をお過ごしください。2年後、見違えるほど成長した自分にみなさん自身が出会えるよう心から願い、学長の挨拶といたします。

    2021 年 4 月 3 日
     山梨学院短期大学
      学長 遠 藤 清 香